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2011年4月 2日 (土)

訃報

「21世紀は希望の世紀か? しかり、 希望の世紀だ。21世紀は希望の世紀でなければならない。私たちがそうしなければならない」Imgp6667_2

駒場にあった学生寮で自堕落な留年生活を送っていた37年前のある日、同級生ふたりと暮らしていた30畳ほどの部屋に、見慣れぬ来客がありました。きけば30年ほど昔の住人とのことで、壁という壁を埋めつくす落書きを眺め回したあと、「さすがに残っていないか、ももの落書き」とポツリ。14から18までの5年間を怒れる少年たちの一員として過ごした者にとって、いいだもも氏はアイドルも同然の存在でしたから、この呟きを耳にしたあとのわれわれが、来訪者を丁重にもてなしたことは言うまでもありません。今年になって一坪書斎づくりを思いたち、排列する本について考えはじめたとき、真っ先に思い浮かんだのが氏の処女作"斥候(ものみ)よ  夜はなお長きや"(1961年)と"われらの革命"(1969年)で、程度のいい古本を探しまわっているところだったこともあり、今朝ほど訃報に接し、いいしれぬ喪失感を拭えずにいます。氏が晩年の著書"<主体>の世界遍歴"(2005年)で述べた一節を、たまたま手もとにあった"時代を挑発する"(1969年)の表紙とともにご紹介しておきます。

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コメント

こんばんは。
いいだもも氏という方を、私は今の今まで知りませんでした。
勉強して参ります。
ところで福島へ行かれたのでしょうか?
今日Googleアースを見たら、航空写真が震災後の物に差し替えられていました。父の残した家の無事を確認すると同時に、海岸線の惨状に愕然としました。仲間は南相馬へ支援に入りましたが、私は方松葉の身で何も出来ませんので、同行しませんでした。航空写真でも直視に耐えない物を、自分の目で見る自信がありません。

投稿: とっぷくぷ | 2011年4月 3日 (日) 01時28分

>とっぷくぷさん
地震発生以降、落ち着かない気分で暮らしておりました。
先週、ようやく生家のあるいわき市久之浜(いわき市の北端で、30km圏内)に行ってきました。生家はすんでの所で津波の被害を免れました(20数メートルのところまで迫っていました)ので、地震発生以前とまったく変わりなく建っておりました。ただ、屋内退避エリアにつき電気や水道の復旧作業は未着手。生活が営めないこともあって、長丁場の避難生活に備えるため、妹たちは平地区に家を借りました。
被害の激しかった集落にも足を運んできましたが、復旧活動は原発事故の影響でほとんど進んでいないようでした。屋内退避エリアでもそんな有様ですから、20km圏内の状況はかなり悲惨なことになっていると思われます。

投稿: Rambler5439 | 2011年4月 3日 (日) 08時54分

「私たちがそうしなければならない」
このような事態になったら尚更 そう思うのです。
私達がそうしなければならないと。

投稿: 光代 | 2011年4月 3日 (日) 23時17分

>光代さん
3月11日以降、何をすべきかをずっと考えています。選択肢はさほど多くはありませんが、あさましい生き方だけはすまいと思っています。

投稿: Rambler5439 | 2011年4月 5日 (火) 10時32分

Rambler5439さま
本当にたくさんの人が あれ以来 考え込んでいますね。
何をすべきか、何ができるか。

私も私なりにいっぱい考えましたが、西日本からできる事と思って、「とにかく動く」事にしました。

原発については 数年掛かると思うしかありませんね。
チェルノブイリノ事を考えると 数十年・・・・・?
自分たちのしてしまった事を 自分たち以外の人達にまでまき散らしている事を思うと 本当に辛いです。

投稿: 光代 | 2011年4月 5日 (火) 23時28分

>光代さん
こんにちは。
ぼくは歩くことぐらいしか能がないので、東京と福島県の浜通り地方、そして会津という、これまで暮らしてきた三つの土地を結ぶ道(海辺の道と山の道)をたどりながら、日本の近現代を生きた"まつろわぬ"人々の物語を書こうと思っています。

投稿: Rambler5439 | 2011年4月 7日 (木) 10時27分

お書きになるのを 待っております。

投稿: 光代 | 2011年4月 7日 (木) 23時35分

>光代さん
1年ぐらいかけて、"巨人たちの森"と"洪水の年に"という2つの物語を書くつもりです。写真は書き終えるまでおあずけにします。

投稿: Rambler5439 | 2011年4月 8日 (金) 11時08分

ご本を執筆中とのこと。
完成しましたら、是非こちらでご紹介ください。
お待ちしておりますが、それまで私がblogを続けているかどうかは甚だ疑問です。

投稿: sa55z | 2011年4月26日 (火) 09時04分

>sa55zさん
レスが遅れ、申し訳ありませんでした。
物語の件ですが、チャランポランな人間ですから、どうなりますことやら。もし完成したら、私家版をごく少部数つくり子どもや兄弟たちに配りたいと思っています。

投稿: Rambler5439 | 2011年5月 4日 (水) 21時46分

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