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2011年1月10日 (月)

物語の森

Imgp3741 先日、NHKの首都圏ローカル番組"ゆうどきネットワーク"で、京島のキラキラ橘商店街にある二つのお店のエピソードが紹介されていました。ひとつは、コッペパンで有名なハト屋さんで二代にわたって使われつづけている窯が、戦後の混乱期に先代が鉄屑を集め職人さんと一緒になってつくりあげたものであるというもの。もうひとつは、山田屋薬局のご主人が大切にしている、早逝した父親とやはり若くして亡くなられた母親が使っていた天秤ばかりにまつわるものでした。おそらくはどのお店にも心をうつエピソードがあるでしょうし、商店に限らず職人さんの作業場や町工場、あるいは棟割り長屋やアパート、路地などにも、暮らしが紡いできた無数の物語が眠っているにちがいありません。自分は東京という物語にみちみちた果てしなく広く深い森を歩いている - そんな思いを強くした次第です。アップした写真は、キラキラ橘商店街のはずれ、東武亀戸線の踏切に近い一画で撮ったものです。小料理屋や中華食堂、電機屋さんなどが入っていたいくつかの長屋がとり壊され、見慣れぬ景色がひろがっていました。あたらしい物語を育む苗が植えられるといいですね。

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