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2010年4月26日 (月)

"今日も黄昏気分"番外編

4月20日付けの東京新聞のコラム"筆洗"が、外国人への地方参政権付与に反対する集会における石原都知事の発言とジャーナリズム側の対応を痛烈に批判しています。以下に全文を掲載します。

若手の論客として知られた新井将敬という政治家がいた。東大卒、旧大蔵省のキャリア官僚出身のエリートだったが、株取引での利益供与を要求した証券取引法違反容疑が浮上し、衆院が逮捕許諾の議決をする直前に自らの命を絶った。在日韓国人として生まれ、十六歳の時に日本国籍を取得した新井氏は1983年に旧衆院東京2区から初出馬、落選した際に悪質な選挙妨害を受けた。選挙ポスターに「元北朝鮮人」などと書いた黒いシールを大量に張られたのだ。それを思い出したのは、永住外国人への地方参政権付与に反対する集会で、石原慎太郎都知事が「(帰化した人や子孫が)国会はずいぶん多い」などと発言したからだ。選挙区内の新井氏のポスターにせっせとシールを張って歩いたのは、同じ選挙区の現職だった石原知事の公設第一秘書らだった。「それ(帰化)で決して差別はしませんよ」と集会で知事は語ったが、彼の取り巻きが過去にしでかしたことを思い起こせば、そんな発言を誰が信じよう。与党幹部には帰化した子孫が多いという発言の根拠はインターネットだという。そりゃあ、石原さん、いくら何でもちょっと無責任すぎるよと言いたくなる。あからさまな差別的発言を大きく報道したメディアは本紙だけだった。「またいつもの放言だ」取材側がまひしているならかなり深刻だ。

MXテレビで知事会見の中継をなんどか見たことがあるのですが、お追従としか思えないような内容の質問が大部分でした。ジャーナリズムが権力に媚びたりなれ合うようになったら、世の中はお終いです。報道関係者、とくに記者やデスクといった現場の人たちの奮起を願わずにはいられません。

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コメント

この方は 他にもかなりな問題発言を平気でする方ですね。差別的な事も。
本当に腹立たしく感じますが、それでも 東京の人には人気があるという事なのでしょう?知事なのですから。
それが不思議でなりません。

Rambler5439さんのこの勇気あるエントリーを指示します。

投稿: 光代 | 2010年4月26日 (月) 20時42分

>光代さん
最初に当選した選挙のとき、自宅近くの駅頭で見かけたことがあります。卑屈そうな笑みを浮かべながら発した第一声は、「石原裕次郎の兄です」というものでした。彼は民族派を代表する人物と目されていますが、大和魂とは無縁の、たんに権力欲にとりつかれただけの卑劣漢としかおもえません。なぜ人気があるのか、いまも不思議でなりません。

投稿: Rambler5439 | 2010年4月27日 (火) 10時30分

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