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2008年2月14日 (木)

われ独りさまよう犀のごとく

Imgp8817_2 先ほど、卒論の担当教授だった方の訃報に接しました。普通は恩師と書くところなのでしょうが、お目にかかったのは後にも先にも口頭試問のとき一度だけなので、あえて"卒論の担当教授"とした次第です。
「大きくなったら何になるの?」という質問に「哲学者」と答える生意気なガキだったぼくは、その希望どおり哲学科に進みました。専攻したのはドイツ観念論。中学・高校時代を過激な少年たちの一人として過ごした反動でした。
口頭試問が終わったあとの雑談で卒業後の進路を訊かれ、「田舎で静かに暮らします」と答えると、担当教授は「羨ましい」と呟き、「われ独りさまよう犀のごとく」と続けました。不肖の教え子が卒論のテーマに選んだニーチェが好んだフレーズです。あれから31年、もうじき息子が口頭試問の日を迎えます。

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