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2006年6月 7日 (水)

Ki00Dは"蟷螂の斧"か

昨日、α100発表のニュースを見た友人から電話があった。開口一番、
「しょせんは"蟷螂の斧"(力のないものが自分の力を考えずに強い相手に立ち向かう、はかない抵抗のたとえ)だったね」。SR機構とアンチダスト機構を備えた1020万画素CCDのボディーが実売で10万円以下、さらにフルサイズ化も視野に入れたレンズ群も同時に発表とくれば、勝負あったと見られても仕方ないのかもしれません。企業規模や財務力、技術的な間口の広さと技術者の層の厚み、ブランド力、マーケティング力など、いずれをとってみてもPENTAXはSONYに大きく劣後しています。しかも、CCDをライバルに依存せざるをえないという弱点も抱えています。どうみても勝ち目はない、というのが常識的な判断でしょう。
「結局のところPENTAXはISUZUみたいに、業務用の製品に特化するしかないよ・・・。117クーペ、恰好よかったなあ」。
自らも長年のPENTAXユーザーである友人は嘆息しました。だが受光素子に関する技術革新のスピードを考えれば、中判デジタルカメラという市場が成立するとはとても考えられないし、中判フィルムカメラにしがみついたとしても、企業として存続できるほどの売り上げは期待できないでしょう。
ではPENTAXは終わりなのか? APS-Cサイズの新製品よりも中判デジタルカメラ開発を優先したり、*ist DLのように*ist Dシリーズの最大の訴求ポイントであるファインダー性能をスポイルするような製品を出してみたり、一眼レフシステムの中心に位置するレンズ群を呆れるほどのテンポでディスコンにしたり、自社のホームページが個人サイトにも見劣りしていることに気づかない点に象徴されるコミュニケーションといった、これまでの経営を根本的に転換できなければ終わりでしょう。しかし、窮鼠猫を噛むというたとえもあります。α100を意識したK100Dというネーミングや7月下旬という発売時期の設定は、その転換のファーストステップであると信じたいと思います。
ぼくは28年前、たまたまSPと何本かの交換レンズを手に入れたことがきっかけで、その後もPENTAX製品を買いつづけてきました。あくまで"たまたま"でした。しかし、CCDのクリーニングなどでPENTAX FORUMに通うようになって、見直した点があります。それは対応してくれる社員たちが、いい意味での"工場の臭い"(あるいは、ものづくりの現場だけが育むことのできる愚直さ、誠実さ、おおらかさと言い換えてもいいかもしれません)を失っていなかったことです。そんな文化を持ちつづけている企業が滅びるのは見たくない。頑張って欲しいものです。
(サムネイルをクリックすると拡大画像をご覧いただけます)

Imgp1086

ISO800、1/200、f3.5、露出補正-0.30、39mm
(杉並区和田3丁目)





[2006年6月6日の散歩]
お休み

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