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2006年4月11日 (火)

もう一つのフェア・トレード

東京を歩いて驚かされることの一つに、商店街の荒廃が予想以上に進行していることがあります。シャッター通りは、なにも地方都市に限ったことではないのです。廃業に追い込まれた商店の多くは、たぶんに消費者の変化に対応できなかったのでしょう。しかし、洋品店や電器店、文具店などの褪色した看板や破れたサンシェードを眺めながら、これは避けることのできない変化なのだ、と納得しかけている自分がいる一方で、荒廃しているのは商店街だけではなく街全体なのではないか、と危惧している自分もいます。
伝統的な商店は、経済単位としてだけではなく、コミュニティの担い手としても重要な役割を果たしてきました。たとえば昼間は自宅を留守にする勤め人たちに代わって地域の防災・防犯を担ってきたし、祭りなど地域の行事を支えつづけてきたのです。伝統的な商店を駆逐しつつあるナショナルチェーンは、たぶんその役割を果たしてはくれないのではないでしょうか。
われわれは消費者であると同時に地域社会の構成員、つまり市民でもあります。100円ショップで買い物をすることが、消費者として賢い行動であったとしても、市民としては必ずしも同じことを意味しません。できるだけ地場商店街で買い物する、"もう一つのフェアトレード運動"といったものを構想すべき時期ではないでしょうか。もちろん、商店主たち自らが変化への対応を怠ってきたことを猛省することが前提条件ではあるのですが。
今日ご紹介するのは、京王線代田駅に近い杉並区和泉地区。ここの商店街も衰退の一途でしたが、"オキナワ・タウン化"することで再生を図っています。成功するかどうかは分かりません。しかしその志にエールをおくりたいと思います。
(サムネイルをクリックすると拡大画像をご覧いただけます)

Imgp1073
ISO400、1/125、f9.0、露出補正-0.70、30mm
(杉並区和泉1丁目の大吉市場。八百屋さんだけが営業を続けている)





Imgp1074
ISO400、1/50、f6.3、露出補正-0.70、33mm
(和泉1丁目に残るポンプ。2年ほど前までは使っていたというが、錆び付いて動かなくなっていた)

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コメント

2008年8月、まだこの八百屋さんは営業していました。そういえば、昼前でしたが沖縄タウンではもう三線の音が聞こえ、いい雰囲気でした。

投稿: 貧乏伯爵 | 2008年9月 9日 (火) 18時46分

貧乏伯爵さん
こんばんは。
大吉市場は大のお気に入りスポットで、杉並区南部を歩くときは必ず立ち寄るとことにしています。八百屋のオジさんの話では、建物がたったのは僕の生まれた1954年とのこと。いつまでも頑張って欲しいと思っています。

投稿: Rambler5439 | 2008年9月 9日 (火) 21時55分

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