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2006年3月 1日 (水)

文化国家

2000年度のピュリツァー賞を受賞し我が国でもベストセラーとなったジョン・ダワーの"敗北を抱きしめて"が指摘しているように、戦後の日本は世界史的に見ても希有なほど純文学が大衆化した社会でした。現に、ぼくが生まれ育ったのは誰もが貧しさに喘いでいるような人口6,000人たらずの寒村でしたが、それでも小さな書店があって、ユリイカや現代詩手帖が置いてありました。
最近は新聞すらまともに読んでいないので、詩人の茨木のり子さんが亡くなっていたことを、つい先ほど知りました。そして、ふと思いました。もう10年もすれば詩人の死が新聞の訃報欄に載ることもなくなるのではないか、と。つまり、どんな時代にも優れた詩人たちは生まれ続けるのだけれども、10年後のジャーナリストたちは、詩人の死にニュースとしての価値を見出さなくなってしまうだろうから。
今日は茨木のり子さんの短い詩"12月の歌"(小室等が曲をつけている)とともに、雪景色をご紹介します。

 熊はもう眠りました
 栗鼠もうつらうつら 土も木々も 
 大きな眠りにはいりました

 ふと思い出したように声のない子守歌
 それはこな雪ぼたん雪

 師も走るなどと言って 人間だけが息つく暇なく走り回り
 忙しさとひきかえに大切なものを
 ポトポトと落としていきます

_1130
ISO200、シャッター1/200、絞りf9.0、露出補正-0.7、焦点距離24mm
(新宿区山吹町にある大日本印刷工場)



_1124_1
ISO200、シャッター1/800、絞りf4.5、露出補正-0.7、焦点距離60mm
(新宿区東榎町)





_1233
ISO200、シャッター1/100、絞りf9.0、露出補正+0.3、焦点距離24mm
(公団阿佐ヶ谷住宅)



_1140
ISO200、シャッター1/400、絞りf9.0、露出補正-0.3、焦点距離55mm
(たぶん文京区関口)

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