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2006年2月20日 (月)

マッカー文化の残照

エジソンの発明がマッカー(Mucker)と呼ばれる熟練機械工の文化を土壌にして誕生したことは、よく知られています。マッカーたちのほとんどは数学や物理などの教育を受けていなかったにもかかわらず、手仕事をとおして培った経験や勘、そして驚嘆すべき執念をたよりに重要な発明や製品を世に送り出しました。
マッカー文化は日本にもありました。古くは田中久重にはじまり、石黒慶三郎、沖牙太郎、本田宗一郎、早川徳次、松下幸之助等々、枚挙にいとまがないほど多くの人材を生みだしてきたのです。
だが時代は変わりました。数学教育を受けなかったエジソン(複素数を用いて交流回路を簡単に計算できる記号法が考案されるまで、交流理論を理解するためには微分方程式の知識が不可欠でした)が直流・交流論争に敗れ、みずからが創業したGEを追われたように、マッカー文化の揺かごだった町工場、手仕事の世界は姿を消そうとしています。
今日紹介するのは、環七沿いにある五坪ほどのマシンショップ。
「息子はサラリーマンになり跡を継いではくれなかったが--」この道50年という工場主は静かに微笑みました。「それでいい」

Kandagawa_20
JPEG、ISO800、シャッター1/80、絞りf4.0、露出補正-0.7、焦点距離45mm








Kandagawa_21
JPEG、ISO800、シャッター1/80、絞りf4.0、露出補正0.0、焦点距離24mm

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コメント

仕事柄、モノを作ろうとすると、5〜6年前に出来た技術や職人がすでに存在してない事がよくあります。でも悲観はしません。死んでいく技術もあれば、時代の要請から、新しく生まれて来る技術もあります。その時代に合った技術で構築されたものが歴史を作ってきたように思えます。

投稿: Xeres | 2006年2月22日 (水) 01時29分

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